24時間戦えません

たぶん、舞台の感想

THRee’S[スリーズ]

ネタバレ含むは後半から。

 http://sanetty.com/works/threes/

観てきました〜!24日までシブゲキでやってるから是非気軽に行ってほしいです。

シブゲキは小さめなハコなんで、遠いとか感じることはないです。むしろちょっと高いところの演技とかは後方からのほうが観やすいです。
マイクなしでの演目なので生声の迫力最近感じてない人は是非。

私が観た時には当日券では、S席(センター後方)とA席5000円(サイド中〜後方・センター最後列)が出てました。あと学生さんはA席4000円!

 

三国志全然履修してなくて、名前を知ってるのが劉備関羽張飛ぐらいで、ほかのキャラはもしかしたら全員死ぬかもしれないなぁっていうぐらいの気持ちで見てた。三国志知ってたら誰が生き残るかぐらいは分かるはず。

後半部分を書いてて変換で人物名がサクサクでてくるので自分の浅学を少々恥じました笑

たぶん三国志の背景わかってたら深読みシーンが増えるのかなって思います。でも三国志の知識がまったくなくても私は楽しめました。

お話は三国志の前日譚的なところで、ストーリーテラー的な爺さんがこの国ができる前にあった戦いを語る...という感じです。

過去作の再演で、前回好評だったとのことでお話しっかりしてて面白かったです。笑いのシーンとかも会話のテンポや役者さんの力で笑わせてくる感じが私は好みでした(時勢に乗った笑いが苦手なんです...)

伏線回収がしっかりあるので、最後まで見たらもう一回観たくなるって思いました。クライマックスを知ってからもう一度みると新たな発見がありそうな...という舞台。

中国が舞台ということで武器も剣がメインで、日本刀の殺陣とはまた違って楽しかったです。剣舞っていうくらいだからかなぁ、中華風のひらひらした衣装とあいまって美しくもありました。

長モノの武器も多くて、結構舞台が狭い中、迫力がすごかったです。熱がいい。ぶつかり合ってた。

登場人物が多いなーって思ったのですが(実際カテコで並ぶとかなりぎゅう詰め)それぞれ魅力があってキャラ立ちしてたので面白かったです。印象が薄い人いなかった...みんな強烈。

 

 

ネタバレに行く前に物販の話。

写真なんでA4サイズなんだーーーー!?買ったけど!腕毛まで写ってるの珍しくて嬉しくなっちゃったけど!!!

通常の写真サイズのがランダム販売なんですよね...普通に買いたかったよー...

 

 

 

 

 

ここからネタバレ混じりです。

 

 

 

 

 

 

キャラクターピックアップして書きます。

 

処刑人/平山佳延さん

すらっとしていて美しい。

シナリオ上ではストーリーテラー側のキャラクターで、過去のお話を振り返る中、ツッコミを入れたりとなかなか笑いどころも多かった。

けどそこからのエンディングのシーンでの何かに耐えかねる演技やされど仕事人としての決断とかが本当にカッコよくて最高でした。

いちばん観客に近い立場にいるので共感も多かった。三国志のことがウロな私としては大変助かりました笑

 

張譲/大友歩さん

笑い方がエグくて素敵。

皇帝を傀儡にする悪どい役どころなんですがもうほんと声とか表情の悪だくみ感が好きです。

宦官だから性別があやふやな感じがあってそれもまた不気味な雰囲気でした。

 

張飛/竹石悟朗さん

バカわいい。

笑いどころを作ってるキャラのひとりで表情も面白くて楽しかったです。あと結構大事なこととかさりげない明るさで救ってくれるところとか美味しいとこバシッと決めたり決めきれなくて笑いのシーンになったり...

関羽/足立英昭さんもですが、長もので的をバッサバッサ行く殺陣も非常にカッコよかったです。

 

呂布/古谷大和さん

純粋無垢なモンスター。

表情が乏しめのキャラで、ある意味人をよく信じるキャラ。だからこそまっすぐで素直で恐ろしかったです。

少しロマンスもあり、なんていうか温もりを知ったケモノ的な...戸惑いや心細さがまた素敵でした。

アクション販売殺陣はもちろん、重量感があって(ジャンプの地響きとか腰低めの立ち回りとか)でカッコよかったです。

 

荀彧/松田将希さん

クール。

参謀キャラめっちゃ好きなんですよね...自分と上司以外はすっかり見下してる感じがとても目線や態度や言葉の端々にでててカッコよかった。侍女になって3日待たずにクビになりたい。

文官ぽいかなと思ったのですが、殺陣もあり、決して真ん中で立ち回るとかじゃないんですけど、要所でバシッと決めてるところが参謀ぽくて最高でした。

 

小龍/白井那奈さん

めっちゃカッコよくてかわいい...

性別を跳ね除けて駆け回る女の子がほんっっっっっと好きで。男だと思ってくれ!と強気な一方、自分にはない女らしさにも悔しく思うし、いろいろアンビバレンスな思いが渦巻いていてじっと見ていたくなるキャラでした。

ほんとあの、女らしさはないけど戦場で最後まで一緒に入れるのは自分、っていう流れが好きです...まっすぐ...君は美しい....

 

 

などなど。

お話の中で「三」にまつわる、としていろんなところに三角関係(男女に限らず)が組み合わさっていて、ちょっとくどい感じもありましたが、それぞれの思惑でどんどん話が進んで行くのは本当に面白かったです。

義兄弟や、親子、夫と妻、恋人、上司と部下、それぞれの物語を濃く楽しめると思います。