24時間戦えません

たぶん、舞台の感想

ミュージカル 『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』

http://hpot.jp/stage/billyjapan

人づてに評判をきいて、行ってみたいな〜と思ったので当日券並んで行きました!

先着なのか〜とちょっと朝早くから行きましたが、会場着いた時点で十数名並んでました。私の少し後ろまでが指定席、完売後は立ち見販売になり、私が行った回は販売開始時間にいた人まではあったようです。

 

赤坂ACTはリボンの騎士と刀ミュプレライできたことがあります。

豪華な劇場はやっぱりいいな...トイレの回転も早いし綺麗だし広いし...

休憩こみ2時間50分だったんですが全然お尻痛くならなかった...終演後「痛くねぇ!?」って驚くぐらいには...同じくらいのTDCとかアイアとか完全に痛みを感じるのになんかもうほんとどうお金を出せば劇場の椅子取り替えてくれますかね!?

 

舞台に話を戻します。

ざっくり感想。

 

とにかくパワーがすごい。大人の重いところ、若い世代の青いところ、子供たちの熱いところ、全てがビシビシ伝わってくる!

特に子役の皆さんは本当にあの小さなからだにどんだけエネルギーとポテンシャルが秘められてるんだよ!?って驚き拍手し思わずFooooooooo!!!!と声援が出る(出していい雰囲気だったしbravo!とかも出る)

 

どの歌も好きなんですがいっちばん泣いたのはマイケルが歌う曲。一幕で思い悩むビリーがマイケルの家を訪ねて、そこでこう励まされる(というかマイケルのペースに元気付けられる感じ)のシーン。

自分らしさがいちばんとか、他人のことなんて気にするな!とかそういう感じの歌詞だったと思います。めちゃくちゃこっちも元気が出る...泣ける...

あとほんとこの二人のダンスが素敵で...素晴らしいショーでもありました。Foooooo!!!!

 

 技術とか全然さっぱりな私ですが、次々に披露されるバレエやタップやあとなんか色々、とにかく圧倒されるし観てるだけでものすごくワクワクドキドキするんですよ。次はいったいどんなの魅せてくれるの!?って。

 

物語の中盤からはビリーの夢と、家族や現実がぶつかり合います。

1幕終わりの激情のシーンはもう迫力がすごすぎて震えました。なんか死んじゃうんじゃないかって思った。うまく言えないんですけど。私が死にそうだった。

ビリーのお父さんに対して、最初は本当になんで認めてくれないのよこの頑固者!って思ったのですが、彼にも彼の人生があってここまできて、ビリーの夢についてもまた新たな決断を強いられて、そう簡単にはYESと言えない。

葛藤するシーン本当に苦しかったです。自分にひっついてるものや抱えているものが増えれば増えるほど苦しくて愛おしい。

ビリーも家族が反対したことで一度は引っ込んでしまいます。振り払って飛び出せばいいともやっぱり思っちゃったんですが、家族だから、大好きだから、観ていて欲しいし応援されたいのかなぁ、どちらかなんて選べないよなぁ...と。

 

物語の終盤では、ビリーの夢を支えてくれる人たちが増えていきます。もちろん家族も。

ビリーが受験に行った先で、ビリーのお父さんに声をかけた男性のバレエダンサー。しっかり息子を応援してやれよっていうので泣いてしまった。ほんのすこしのシーンですが、なんか色々こう...あったんだろうなって。

 

ビリーに、「あなたにとってバレエとは」と面接官が問うところの曲。こちらはパンフレットに歌詞も載ってます。

なんて言えばいいかわからない、ただ止まらない、と切々と歌い上げて行くのがすごく胸に刺さりました。

 

ラストシーン、それぞれにビリーを送り出すみんなの姿に泣きっぱなしでした...

炭鉱に閉じていくシーンの照明演出がすごかったので劇場の1階席の奥の方とかで観て欲しいです。

マイケルが最後に送り出してくれたこと、良いなって思いました。

いつかきっと、家族や、故郷や、マイケルのことを思い描いて踊る日が来るといいなって思います。ビリーの夢はこれからがスタートなんだ...ってしみじみ思い、物語は終わりました。

 

久しぶりに自分からスタオベしました。本当に素晴らしく楽しかったです。

 

 

 

今、俳優として頑張って行く人、家族の応援や周りの力っていうのを今一度省みちゃうんじゃないかなって思います。

余計なお世話でしょうが観て欲しいです。

苦労することが美徳とは思いませんが、それでも決して安易な道ではないはずだと、自分を見つめ直して欲しいというか...俳優業そのものに夢見がちなおたくですみません...

推しに舞台に出ることへの執着心みたいなのを感じるとめちゃくちゃ幸せになる。

そんなおたくごころも湧いちゃう舞台でした。

 

いやしかしほんと楽しかった...一万円ごえのチケットってこういうのだよ...なんてね。