24時間戦えません

たぶん、舞台の感想

舞台 刀剣乱舞 義伝 暁の独眼竜

観てきました!良かった!!

ネタバレ有りで書きます。若干ミュが引き合いに(多分ほぼネガ)でるのでご了承の上読んでいただければと思います。

 

末満さんの舞台が好きなので(と言ってもKステ、TRUMPシリーズと刀ステぐらいしか観ていないのですが)、楽しみにしていました。

話全体を通して、この世界というか本丸には何かある、三日月宗近はなにか知っている、きっとなにか根源的な歪みがあって漏れ出たモノがこの舞台なんだろうな...と思わせてくれるゾクゾクが好きです。

ステは「お前はいったい何を考えている(畏怖)」でミュは「お前はいったい何を考えている(?)」て感じです。私の好みの問題です。

 

 

キャラクターごとで書こうと思います。

刀ステの編成は比較的思い入れがそこまでないので、大方どんなキャラクターできてもなるほどそんな感じか〜と気持ちゆるいです。

 

三日月宗近/鈴木拡樹】

腹の底が見えない。山姥切に問われるシーン、スッと真顔になるのがとてもおそろしい。お隣さんと同時に双眼鏡覗いてた。笑 声の作り方もゲームよりどっしりしているというか。

殺陣がキャラクターごとに個性も出ていますが、やっぱり三日月が一番強そうに見える気がします。

管理職として新人管理職の山姥切をサポートする上司って感じ。

何かで拝見したのですが、前作初演と再演でセリフに違いがあり、もしかして初演と再演で三日月は別モノ(記憶、または記録を引き継いだふた振り目)の説を思い出し...終盤の小夜左文字出立のシーンでついつい勘繰りをしてしまいました。ドングリ渡してたけど、帰ってきた小夜ちゃんが見せたドングリに一瞬不思議な顔をしてすぐにいつもの表情に戻してさも思い出したように語る三日月(今作とは別モノ)とかだったらどうしよう...。


【山姥切国広/荒牧慶彦】

まだまだ気持ちと発言が空回りして悩んでいるけど、前作と比べて確実に前向きに成長しているというのをしっかり見せてくれるキャラクターでした。いつか彼が三日月を救う話とか来るかもしれない...。

これはもう個人の好みなんですが刀剣男士同士が戦うのがちょっと苦手というか心臓に悪いというか...今回はきちんと「手合わせ」の確認をとって両者の合意の元でしたからギリセーフって感じですけど。話の流れ的にも刃交えるのもまたひとつだよねって思えたし。

小夜ちゃんとのシーン好きです。「強さ」とはなにか、ただ物理的に相手を制圧するだけでは何か違う、自分だけの心の強さを求める姿、シーンとして見応えがありました。


【燭台切光忠/東啓介

相変わらず足の長さがエグい。殺陣とか舞台が狭く見える。

今回は「貞ちゃん」と一緒だから増して明るいシーンがお茶目でした。料理への気合もすごかった。帰りはラーメン食べました。笑

伊達の刀としては中堅というか、下の子の面倒を見て、世話を焼いてと大人に見えます。(反対に三日月や鶴丸は飄々としてて子供っぽくもあるけど一周回って大人)

政宗公に会えてちょっと震える声の感じがとても好きです。相応に感情に揺れも見えて、親しみやすいというか。


【小夜左文字/納谷健】

本当に成人男子...?おどおどとした子どもらしさがとても良いです。ビジュアルとか見ても深爪のおててがめんこい。

前作は兄弟の末っ子でしたが、今回は細川家のつながりで少し大人な発言もあったりで、いろんな魅力があるなと思いました。復讐の念のやり場に一生懸命向き合って、山姥切とお互いに成長して、修行へ旅立つシーンでは感慨深かったです。

最後に小さく笑う声、絶妙でとっても愛らしかった...一瞬だったのでしっかり見れなかったのが残念です。刮目せよ。


鶴丸国永/健人】

三日月の次に、からかい回ってかき回すタイプの大人。ミドルじじぃ。

クライマックスで大倶利伽羅庇うのすごいかっこよかった。あの場面であの決断ができる長生きしてきた感というか。黒丸さんはとても仲間討ち待った無しの雰囲気があって不安でいっぱい、個人的には微妙なとこだったんですが、外装オフで片付いて良かった...セーフセーフ。

三日月のこと疑ってる感じ、今後三日月がなんらかの危機を迎えるなら山姥切と並んで深く関わってきそうでめちゃくちゃ観たい。


【大倶利伽羅/猪野広樹】

ギラギラしててカッコイイ。ミュとキャストかぶりでどんな風になるかなと思っていましたが、クールな感じよりも、政宗公の野心そのものを秘めていて、こう眼をガッと見開いたりとか熱い感じが印象に残りました。

自分なりに「自分は人見知り気味」なことをしっかり認めていて、はたから見てるとちょっと心配ですが、物語が進んでいくとそういうコミュニケーションで上手くやってるなぁと思いました。合わない刀剣ももちろんいるけれど。


【太鼓鐘貞宗/橋本祥平】

当本丸にはいないので完全初見でした。可愛いし元気!潔い短パン!坂のついたステージでしたが、もう元気よく跳ね回って時間遡行軍にも飛び乗るし。

見目のとおり、キラキラ明るい子だったなと思いました。物語への関わり方は伊達家の刀ってところが大きかったのでもっとこう特性が出るような話とか観たいな。ふわっとしてるけど。


【歌仙兼定/和田琢磨

血に着いた声で聞いてると安心感ある。とはいえ、よく喋る方の人見知りということで、それを覆い隠すための喋りなんだろうか...と思ったり。無口な大倶利伽羅といい対比でした。ランダムブロマイドで大倶利伽羅VS歌仙兼定が出たので嬉しかった。笑

お小夜に面倒見られてる方かも...?という感じが意外で、見てて良いシーンでした。旅立った後左文字兄弟ほど(本人としては)表に出さないけどじゃないけどソワソワしてそうです。

 

【歴史上人物】

歴史上でいちばん好きなのが片倉小十郎景綱と伊達政宗なので、今回お話のメインに彼らが居て、刀ステで彼らを扱っていただけて本当に良かったです。

思ってたより小十郎のテンションが高くてびっくりしましたが、いざという真剣さが際立って本当にかっこよかった。めちゃくちゃ双眼鏡使った。

政宗の右眼をえぐったのは小十郎説が採用されていて嬉しかったです。史実では伝聞で記録されているので定かではないのですが、その後の「天下を見せたい」「右眼を二度失いたくない」とかの目にまつわる部分にもつながるのかなと。

お互いの「義」を大切にして、ぶつかり合い、これからの生き方と向き合っていく姿がかっこよくて泣きました。

 

ラストシーン。

政宗の最期。

ミュと被ってて挑戦状かな???ってちょっと思いました。笑 ステの方が好きですね。審神者のはからいってハッキリしてますし。与一郎が願いを果たしにきてやった、ていうのカッコよくてホロリとあいました。

ひとつめちゃくちゃ気になったのは小十郎が居たことですね...史実だと小十郎は政宗が亡くなる20年ほど前に死去しているので歴史改変しちゃってる...検非違使来ちゃう...。

→7/14追記 小十郎がいなくても会話やシーンが成立する流れに見えるため、小十郎がすでに故人で霊とかそういう存在になっていたかも解釈を拝見し、めちゃくちゃ気になっています。着物の合わせとかも確認できればいいんだけど...おおう...怖い... 

 

以上。次回作あるといいな。